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ギャンブル依存症で借金に追われていた日々
(債務者:本人 30代 男性 会社員)

私は30代半ばの会社員男性です。趣味は特にありませんが、いわゆるギャンブル依存症で人生崩壊間近まで自分を追い詰めてしまった事があります。 自分自身の意志の弱さや何とかなるという安易な考え、それが招いた悲惨な結果から解決に至るまでをお話していきます。

 

私が消費者金融からお金を借りるきっかけになったのは18歳の時です。 高校在学中にアルバイトはしていましたが、日々の遊ぶお金に消えていき、貯金をすることもなく卒業を迎えました。 進学も就職もできなかった私は、日払いの仕事で実家暮らしでした。そんな時、高校の同級生から卒業旅行の誘いが来ました。 普通であればそんな余裕が無いので断る話ですが、とても仲の良い友人でしたので最後の旅行を楽しみたいと思いました。

 

もちろん先立つものがありませんので、何とか工面する方法を模索しましたが親にも借りれず、給料の前借りもできずとお手上げでした。 そんなとき、普段読んでいた雑誌の広告に「18歳以上で働いている方ならどなたでもお金を貸します」といった広告を見つけました。 そんな謳い文句と電話番号しか書いていない明らかに怪しいものでしたが、その時の私にそんな判断力はありませんでした。

 

すぐさま電話をかけてみると中年の女性が応対してくれました。審査のために個人情報などを伝え、折り返しの電話を待ちます。 しかし結果は「NO」でした。もちろん私は広告に謳っている話と違うと猛抗議します。すると相手の女性はこう言いました。 「当社は紹介もやっていますので貴方が借りられる所を必ず紹介します。ただし、借入金額の30%を手数料でいただきます。」 実はこれは紹介屋という違法業者でした。自社では融資をせず、適当な金融業者から満額融資を受けさせ手数料を取るというものです。 悪質なところになると、系列の闇金を紹介され、とんでもない事になる場合もあります。

 

そんな知識も情報もなく、紹介された業者が武富士でしたので私は不審には思いませんでした。言われるがままに武富士の店舗に出向き 融資の手続きを受けます。無事に審査が通り、25万円の融資を受けることができました。本当は手元に5万円あれば足りるのですが 紹介屋への30%の手数料、そして貧乏生活からの脱却を望んでいた私は満額借りてしまったのです。借り入れ後、紹介屋に電話報告をします。 約束通り手数料の7万5千円を振り込み、1週間後、高校の同級生と卒業旅行に出かけました。

 

その後、私はパチンコ店でバイトを始め、パチスロに明け暮れる毎日を送ります。借金も半年ほどは規定金額を返済していました。 しかしパチスロで負け始めると利子しか払わないようになります。返済した元金をまた借りての繰り返しで、あっという間に手持ちのお金は無くなり借金だけ満額残りました。 そして私は、また例の紹介屋に電話をしてしまいました。紹介屋は新たに三和ファイナンス、OCSという2社を紹介してくれました。 2社で80万円の融資、手数料は24万円です。さすがに手数料が高すぎるのと、以前の失敗から今度はうまくやりくりしようと考えました。

 

それから6年の歳月が流れます。情けないことに返済どころか更なる借金で300万円に膨れ上がっていました。 25歳になった私はパチンコ店で役職者になり、収入も増えましたが毎月15万円ほどの返済に追われていました。 そんなある日、インターネットでグレーゾーン金利というものを見つけました。利息制限法と出資法の違い、上限金利以上の利息は過払いとして返還請求ができる。 私は迷うことなく弁護士、司法書士を探し、弁護士よりもいくらか費用が安いだろうと考え、司法書士の先生に相談することにしました。

 

金融業者の契約書、ローンカードなどを持ち、私は司法書士事務所を訪れました。事務所は明るい雰囲気で、担当の司法書士の先生も優しそうで安心できました。 借入金の詳細は、武富士80万円、アイフル50万円、アコム30万円、三和ファイナンス50万円、ニコニコクレジット50万円、その他30万円ほどです。 全てを話し、先生に依頼する旨を伝えたら何と先生はその場で全てのローンカードをハサミで切り刻みました。私がびっくりしていると先生が言いました。 「○○さん、安心してください。ざっと計算しても利息の過払いだけで元金を大幅に超えています。もう支払う必要はありませんよ。」その言葉にさらにびっくりしました。 「あとは細かい資料を金融業者から取り寄せ、正式な金額を調べます。また、過払いとして残債の相殺、及び返還を請求するのでまた1か月後に来てほしい」と言われました。 私はお願いしますと言って帰宅しました。その1週間後に各社の支払日がありましたが何もせずとも催促の電話などありませんでした。

 

そして1か月後、私は再び司法書士事務所に足を運びました。そこで思いもよらぬ結果を聞きます…… まず武富士ですが過払い利息で80万円の残債は消滅、さらに20万円の追加請求。アイフル、三和ファイナンス、ニコニコクレジットも同じく残債相殺。 アコムと細かい所は少し債務が残りましたが、以前に完済したOCSにも40万円の過払いがあり、その分を残債の返済に充てるとの事でした。 つまり、300万円ほどあった債務は全て消滅、司法書士に支払う費用の30万円を抜いても、手元に20万円残りました。 専門家に依頼するだけでこれほど簡単に借金問題が片付いてしまうことに、私はとても驚きました。 自分の不徳の致すところだとは言え、これまで何年も苦しい思いをしてきた生活から遂に脱出できることになったのです。

 

現在の私は運送業の事務管理をしています。パチンコ店も収入は良かったのですがやはりギャンブルから離れたいという思いから転職をしました。 結婚をして子供もでき、ようやく人並みの生活を送っています。お金を借りるのは簡単ですが、限度を超えると非常に厳しい状況に陥ってしまう。 また、お金がない人を利用しようという悪徳業者、今でいう闇金業者が横行しているのも、やはり借金を抱えてしまう人の意志の弱さが原因だと思います。 人生でお金というものは切っても切れない大切なものですので、過去の苦い経験を忘れずに今後は上手く付き合っていこうと思います。

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